Wednesday, September 26, 2012

Nara Yoshitomo: A Bit Like You And Me...


I went to see Nara Yoshitomo's exhibition A Bit Like You And Me at Yokohama Museum of Art.

The first room consisted of his new bronze sculpture series. It's something new from Nara, as well as it's different from other bronze sculptures I have seen elsewhere. Most of this new sculpture series is massive heads, and they sort of remind one of Buddha heads, which is quite a common bronze sculpture of Asia. Though, what makes Nara's sculpture different from other bronze sculptures is that it has got so much texture and you can clearly see the marks of his hands and struggles. That make these large scale and impressive sculptures very humane, lively and something you can relate too.

His other works displayed in this exhibition are continuation of his familiar works: mostly paintings and drawings of girls and some animals. Nara has openly commented on the influence of 3.11 earthquake on his works through various media, and I was expecting something heavier from the exhibition. Though, the colors used in his paintings were rather positive and the exhibition itself also had friendly feel, nothing heavy or let alone depressing. Just like how the exhibition title suggests, his works were something people can feel closely to, and from observing the audience at the show, the audience seem to be having intimate dialogue with his works.


1週間以上前になりますが、横浜美術館にて、奈良美智さんの『君や 僕に ちょっと似ている』を観てきました。

最初の部屋(ブロンズ彫刻)がやっぱり一番魅力的でした。その部屋の彫刻用のスケッチなんかも面白かった。彫刻用のスケッチは割とユーモラスでキャラクターっぽくて、ずしんとオーラのある彫刻とはまったく異なる印象。

次の部屋(『2011年7月の僕のスタジオから/水戸での展示を経由して2012年7月の横浜へ』)は、どの部屋よりも混んでいました。作品密度が高いということもあるのだと思うのですが、あの「手作りっぽい」「パーソナルな」「部屋的な」空間というのは、なんだかんだ人を惹き付ける気がします。いろいろとじっくり観てみたくなってしまう。空間の暖かみに引き寄せられるので、ちょっとずるい。
ちなみに、私は平日の午前中に行ったので、予想していたよりは空いていて、見やすかった。あと、女性の方が圧倒的に多かった。

残りの部屋は、割とあっさりしていて観やすかったです。色使い含め、意外とハッピーな雰囲気でした。震災の話なんかもされていたので、もっと重い展示を想像して行ったのですが、ブロンズ彫刻含め、全体としても意外と疲労感のない展示でした。展示名の通り、親近感の持ちやすい作品ばかりで。

あと、オーディエンスが真剣に作品と向き合っていて、その人たちを観るのが面白かったです。ブロンズ彫刻なんかは、台には乗ってはいるものの、彫刻(頭)の目線が低かったのですが、みんなわざわざかがんでじーっと向き合っていました。作品と対話しているようで、思わずその写真やムービーを撮りたかったくらい。「10万人来場しました!」と言われても「へーすごいねー」といった感じだけれど、こうやって目の前で真剣に作品を観ている人を目にすると、奈良さんの作品って本当に愛されているんだなーと実感します。
ちなみに、私はアートの展示とかは、割と適当に観ていると思います。雰囲気で判断しちゃうし、直感で結構決めてしまうので、じっくり観ている振りして、あんまりじっくり観ていない。でも、好きな作品の前ではいくらでもいれる!というのはよくわかる心情だし、奈良さんの作品は特にそうさせるような力があると思います。ちなみに私はブロンズ彫刻『樅の子』が一番好きでした。次に『ルーシー』!

★★★★☆